眩暈・(目がくらむこと・目がくらくらして倒れそうになること・眩暈(げんうん))

 唄
DOLL
カチャン

カチャン

それは無機質な音なんだ、と誰かが言った

硬い石にぶつかって奏でる音楽

透き通ったガラスで僕を見ていた

動かないその身体

抱きしめてみたけれど

問いかけてみたけれど

君はずっと、ずっと、遠い空を見ていた

僕を見ることはない


そう永遠に

君は人形

恋をした僕も

そう、人形なんだ





2008年09月04日(木)   No.71 (唄)



捜索
僕を作り出したのは君なのに

僕を壊すのも君なんだね

僕を作ったのは何故ですか

焦れるように優しいその目で見つめたくせに

まるで柔らかいものを触るように、触れるだけのように抱きしめたくせに

離れたのは何故ですか

この首に指を絡めたって音が止まるわけないって

知ってるくせに

僕と作り出したのは君なのに

どうして離れるのでしょうか

どうして?

教えて下さい

開くことのないその瞼を

この手で引き裂いて

無理矢理にでも

そんな僕は嫌ですか

僕を作り出したのは君なのに

君が焦れるのは誰ですか

ねぇ…
2008年07月09日(水)   No.70 (唄)

コイ
空いた隙間を埋めて

どこまでも空白なこの空間を埋めるのは君

どこまでも落ちていきたい君と

浮上する時も一緒だよ?

君で満ちていたい

コップから水が溢れるように

隙間なく満ちていたい

「子供だね」

って笑った君は

どこまで僕を知っているんだろう

君はきっと知らない


















2008年05月26日(月)   No.69 (唄)

モーニング。
おはよう。

ずっと待っていたよ。

ピンクの花弁が落ちる時も

焦がれるあの時も

少し切ない色彩の時も

何もかも埋め尽くす白の時も

ずっとずっと、待っていたよ。

おはよう。

眠らないで。

だって、ずっと待っていたよ。

君だけを

僕は待っていたんだ。

逢いたかったよ

ずっとずっと

涙は枯れなくて

心が痛くて

切なくて

音を止めようと思ってもできなかった。

だって、ずっと待っていたよ。

ただ一人、君だけを。

僕は待っていたんだ。




おはよう。
2008年01月24日(木)   No.68 (唄)

夜の浮浪者
伸ばした手も闇の中に溶けて

加えた煙草が白い煙を空へと糸を伸ばす

ゆったりな歩調

どこへ行くなんてなかった

闇が好きだ

隠れることができるから

僕を誰も知らない世界

うっとりと目を瞑る必要も無く闇

愛してる

その言葉も闇の中へ

ふと頬を伝った涙も闇の中へ

君が好きだよ

君が好きだよ

君が好きだよ

すべて闇の中へ

君も今は闇の中へ
2007年10月06日(土)   No.67 (唄)

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